「食」のプロフェッショナル
【資格内容】
多くの人に対し食物を安全に調理、供与する業務であり、飲食店をはじめ、病院、寄宿舎、学校給食センターなどの公共施設から、私企業の寮や食堂、保健所など活動分野は広い。
飲食業もここ十数年来着実な伸びを見せ、「外食産業」としてほぼ定着し、他産業と肩を並べるまでになりました。
このような飲食業界の規模の拡大は食生活の向上と切り離しては考えられません、人々は気軽に外食を楽しむようになりました。
従来日本では食に対しての認識が低く、それに従事する調理師の地位は必ずしも正当な評価をうけてきたとはいえません。
調理師志望者も、中、高卒はもちろん、ひと昔前なら考えられなかった大卒者にまで裾野が広がっています。
調理師法の制定ですが、経験だけではなく、理論的裏づけをもって調理を修得する訓練をさせたことも大きく影響しています。
また、テレビの料理番組に登場する調理師が増えたことや、フランスなど海外におけるシェフの地位の高さが知られるようになったこともこの職業のイメージアップに一役買っています。
こうした社会情勢の変化と調理師自身のレベルアップによって調理師の地位は着実に向上してきたといえます。
【受験資格】
次の(1)と(2)の条件を満たしていること
(1)学歴
①中学校卒業以上の者。
②小学校を修了した者であって、(2)に記載されている施設又は営業施設で5年以上調理業務に従事した者。
③学校教育法による各種学校として認可されている外国人学校の中等部を修了した者で、①と同等以上の学力があると厚生労働大臣が認定した者。
(2)職歴
(1)の学歴修了後、調理師法施行規則第4条に規定する給食施設又は営業施設で、2年以上調理師業務に従事していた者(ただし、(1)学歴の②に該当する者は、通算7年以上)
①飲食店営業(旅館、簡易宿泊所含む。)
②魚介類販売業(販売のみで、調理工程を認められていないモノは除く。)
③そうざい製造業(煮物佃煮を含む>焼き物炒め物を含む>揚げ物、蒸し物、酢の物または和え物を製造する営業をいいます)
④学校、病院、寮等の給食施設(継続して1回20食以上又は、1日50食以上調理している施設)。
※試験年度現在で調理業務従事期間が2年以上であることが必要。
【おすすめ書籍】
料理材料の基礎知識 (新潮文庫)